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割と真面目だが、ネタもどんとこい
年中白衣の似非研究者
最近欲しいのは奥の手
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「何故、人を殺してはいけないのか」
……いや、いきなり何言い出すのさ
「こんなタイトルの本があったなあ、と」
あっそ。で、読んだのか
「『はじめに』だけ」
……(ため息
「で、です。どうせなら今此処で無駄に考えてもいいのではないか、と思いまして」
んで、俺はそれにつき合わされる、と。はいはい、解りました
で、何について考えるのさ
「何故、人は人を殺してしまうのか」
……捻くれてるね、オマエ
じゃあ、まず。人が人を殺す理由をあげていこう
「そうですね。大抵の場合、『殺害される人物がいなければ自分にとって有益となる』
が挙げられるのではないかと。アイツさえいなければ、というヤツですね」
えっとー、他には怨恨か。ま、復讐とかそんなんか?
「後は、快楽殺人ですか。まだまだありそうですが、とりあえず思いつくのはこの辺りですね」
こんなもんか。んじゃ次。殺人を行った場合のデメリット
「一つ目。この世には公的暴りょk(げふんごほん)……警察というものが存在します。
当然ですが、逮捕されれば刑に服す事になります。警察と法律という戒めですね」
はい、ふたつめー。こりゃあ精神的な問題だが、人を殺すって事はその人の人生を完全に潰すって事だ
ま、解りやすく言えば『十字架を背負う』ってヤツだ。殺したのがクソの役にも立ちやしないカスだった場合は別かもしれんが
「さて。後者の方はどうとでもなるとして」
なるのか?
「精神力でどうとでもなります。それに、記憶を奪う方法などいくらでもありますよ?」
……あっそ。んじゃあ、問題なのは前者の刑罰云々と言いたいわけか
「そうです。殺人というのは重い罪。正確な服役年数は知りませんが、長い間服役する事になります。
そして、出所後も服役したという記録は残ります。服役した人間が、まともな職に就くのが難しい事くらいは想像に難くないですよね」
さて。ここで命題が出てくるわけだ
「そう。このように、大きなデメリットがあると解っているのに、
『何故、人は人を殺すのか』
大抵の人は、親から命は大切に、と学びます。」
それなのに、何故
「簡単ですよ」
ほう?
「ただ単に、『キレちゃったから』」
……すっげぇ乱暴に纏めてない?
「突発的な殺害であれ、計画的な殺害であれ、『殺人』という禁忌を犯す。
いけないと解っているのに。
道徳観、事後処理。これら二つを天秤にかけて尚、『殺害』に傾く。
一線を越える。それを解りやすく言うと、」
キレちゃった、と。まあ、そんなもんか
んでもさ、これって割と一面的にしか考察してなくね?
「あ、ばれました?」
やっぱり。つか、わざとそうしただろ
「いいえ?ただ面倒なだけです」
……(ため息
「そもそも、コレはただの四方山話ですよ。真剣に討論するのであれば、事前にしっかり準備します」
ま、それもそーね